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浜松校 勝手に動くIllustratorのカーニングの謎

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浜松校 勝手に動くIllustratorのカーニングの謎

こんにちは。浜松校です。最近めっきり朝晩が冷えるようになってきましたね。

さて。
Illustratorのカーニング設定には「自動」「オプティカル」「和文等幅」があります。「自動」は「メトリクス」と呼ばれるものですね。

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「自動(メトリクス)」はフォントに含まれているペアカーニング情報というものに基づいて文字間が調整されます。つまりフォント主導の詰め。当然、ペアカーニング情報を持たないフォントには効き目がありません。ペアカーニング情報とは隣り合う文字のスペース情報、たとえば「Yo」や「AW」など、隣り合ったときに字間が空きすぎたりしないように自動で詰めるための情報です。もともとは欧文フォントの情報ですが、OpenTypeフォントが出てきてからは日本語フォントの中にもペアカーニング情報を持つものも出てきました。

「オプティカル」はフォントにペアカーニング情報がなくても、Illustratorが隣り合う文字の形に基づいて文字間を調整します。つまりアプリ主導の詰め。

「和文等幅」は、まあ、そのままですね。ちなみに和文等幅に設定された中に欧文が入っていると欧文には自動的にメトリクスがかかります。

さて、このカーニング設定。
設定一発で文字をある程度綺麗に詰めてくれるので便利なのですが、「自動(メトリクス)」を設定している文字列の中でもう少しだけ文字間の調整したいな、というところがあったとします。調整したいところにカーソルを置いて、数値を入れると、何故かカーソルを入れた前後の文字間が動いてしまう…。そんな経験ありませんか?

例えば、下の例文の「イーハトーヴォ」の「ト」と「ー」の間のカーニングを変更したいとしましょう。「ト」と「ー」の間にカーソルを置き、仮に「-50」と入力してみます。すると、その部分の自動カーニングが解除され、「ト」と「ー」の間の広さが変わる、と思いきや…。何故かその前の「ハ」と「ト」の間が開いてしまいました。しかも「ト」と「ー」の間の値は「0」から「-50」にしたはずなのに何故か広がっている…。

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これは言ってしまえばIllustratorのバグなのですが、これを防ぐには「OpenType」パネルの「プロポーショナルメトリクス」にチェックを入れることで回避することができます。カーニングの「自動(メトリクス)」を使用するときは、合わせてこちらにもチェックを入れておきましょう。

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さて、これでもう一度カーニングしてみます。

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大丈夫ですね。
「オプティカル」を設定すればこのような事は起こらず、普通に変更することができます。

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ちなみに「オプティカル」にした上で「プロポーショナルメトリクス」を適用してはいけません。
さらにおかしなことになってしまいます。

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文字組版は事前のルール付けが大切です。特にページ物やタイトル周りなどは、文字間の調整だけでもぱっと見の印象はずいぶん変わってきます。文字が綺麗に組まれているだけで、とても綺麗なデザインに見えますよ!

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