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ディレクターとしての経験談やツールの紹介(※あくまで個人的)

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どうも、息子が自由研究で食品サンプルを作ってみたい、というので紙粘土でつくることになったのですが、「シャリは紙粘土をチネってつくる」ということで父親の僕も張り切って「寿司を乗せる木下駄?」を作ってやろう、ということで木材の端切れを父親(息子からしたら祖父)からもらい、ガチモードで作成し、半田ゴテで息子の名前で焼印いれたあたりで、嫁さんから「そこに乗せる寿司の食品サンプルって割と立派なもんつくらないと釣り合い取れんやん。息子にプレッシャーだろ」と言われ「ハッ」とした平田です。冒頭の挨拶が長いですね。

今回は自分のブログで「ディレクター」についての経験や考察をまとめていたシリーズの最後の記事から引用しています。とはいえ、これでディレクターのやることが全部か、というとそうではなく。これ以上あると思っていいでしょうし、僕なんか全然ディレクション出来ていません。

企業規模や企業のその中身のひとたちの種類に依ってディレクターのやることは変わってきますし、プロジェクトの内容に依っても変わってきます。もうちょっとディレクター同士の交流がほしいとこですよね。コーダーやプログラマー、エンジニアの交流会はあってもディレクター同士の交流会はないもんなぁ。あるのかな?知らないだけで。あったとしても人見知りで無愛想なんで、隅っこでおとなしくしてるだけですけどね。そして心のなかでは「誰か話かけてこないかなー・・・」なんて思いながら。

さて、前置きが長くなりました。
表題にあるように、まずはツールの紹介ですけど、ツールのまとめ、ではなくて僕が個人的に使ってるツールです。そして、他にも使ってみたけど、結局これに落ち着いたな、っていうツールだったりもします。

ツール

Brabio プロジェクト管理ツール メンバー間の情報共有に
ガントチャートが作りやすく直感的にわかる。
WBSの管理がラク
Xmind マインドマップ作成ソフト。 サイトマップを作るうえで非常に便利
作業漏れを防ぐためにも便利
議事録や報告書を作るうえでも便利
WinShot スクリーンショットのフリーソフト エリア選択も出来るし軽い。
データ形式も選べる。
ダイレクトにプリントアウトも出来る。
書籍 Webプロジェクトマネジメント標準 2008年出版だが、基本的なことは全て書かれている。この本を読んでからディレクション業務が変わった。
沈黙のWebマーケティング WEB担当者にも読ませたい1冊
マーケティング2.0 基本的なマーケティングなどが割りとわかりやすく記載されている
録音アプリ スマホで録音アプリをDLしておいて、重要な打ち合わせや、クセの強いクライアントとの打ち合わせ、要件定義の際には録音を活用しよう。事前に了承を獲れば問題ないし、了承を得ない場合でも議事録を作る際に役だつので。

あくまで個人的ですけどね。

スタッフのマネジメント

  • 大きな制作会社であれば工務/もしくはマネジャーがいるが中小サイズの場合はディレクターが全て割り振りから管理もおこなわなければいけない。
  • 今、自分が行ってるプロジェクトに関わるスタッフだけでなく、そのほかのスタッフのスケジュールもおおよそでいいので把握しておいたほうがいい。
  • 突然、降って湧くような仕事もある。そういったものにも対応しなければいけない。臨機応変や人間力が問われる仕事である。
  • デザイナーやコーダーに仕事を依頼した場合、納期は伝えるが、物理的に無理なこともある。その際はクライアントに連絡して、リスケジュールや納期延長を早めに伝えるべき。
    まぁ、締切仕事なので、無理な場合もありますが・・・。
  • クライアントからの入稿が遅れた場合は、事前に納期も遅くなる可能性があることは伝える。ただし、その際に出来る限り間に合わせる努力や工夫は必要であり、時には演技も重要です。
  • ひとつのやり方としてトレードオフがあります。
    複数の案件をもらっている場合、優先順位の高いものは必ず納期に間に合わせるが、そうでないものは後回しにしますと伝える。それでも向こうが納得しないようであれば、外注に振ることで間に合わせられるが、追加予算の交渉を行う。
  • こちらで一方的に納期を伝えるのではなく、どのくらいで出来るのか、をスタッフに決めさせることもする。自分の発言に責任感を持たせるため。スタッフの育成も兼ねる。
  • コミュニケーションは多めに。

外注先

     
  • 社内のリソースが足りない場合は外注先を使う。
  • いい外注先を常に探すこと。
  • 彼らはフリーランスであることが多いわけですが、個人だからといって軽く見てはいけません。
  • フリーランス同士でチームを組んでいることもあり、紹介してもらえたりするので、おざなりな扱いをすると紹介してくれない。
  • フリーランスは我々より「プロ」で仕事の意識は総じて高い(が、縛られない方々もいるので、会社員ならではの「忖度」は利かない場合も)
  • そこを勘違いすると仕事を受けてくれなくなる。そうなった時に困るのは自分です。
  • 対企業の場合は受託開発の契約書を結んでおき、またNDA(機密情報保持契約)なども交わしておくべきです。

経験談(失敗談)・注意事項

アジェンダがない

打ち合わせで何かを決めるのではなくて、予め聞きたいことや確認したいことがあるなら、事前に書面で提出し、お互いに顔を合わせないと確認出来ないようなことや、詳細を会議で確認すること。
そうでないと、打ち合わせで提出した内容が担当ではわからない部分だと「確認しておきます」だけで終わってしまいます。また、事前に打ち合わせで何を話すのか確認するのかを決めておき、相手にも通達しておくと、打ち合わせがブレることなく、時間も短くなります。

空中戦ではなく地上戦で

議事録に近いものがありますが、口頭(空中戦)では相手がわかりました、といっても意味の捉え違いやわかったフリ、勘違いをしていたり、理解が出来なかったりということが多々あります。
特にIT用語や制作用語、横文字は伝わりにくいんですよね。
伝わってなかった場合に、説明しました、と言っても伝わってなかったら意味がないんです。まして、こちらには「説明責任」があるため分が悪い。
必ず、絵を描いたり、イメージ画像を作成したり、紙に書いてクライアントと自分のイメージが同じ、または近くなるように説明することが大事です。

議事録を取ってなかった

システム開発案件において担当者と口頭の打ち合わせばかりで(企画書は書面でしたが)、議事録をとってなかったんです。金額にして1000万案件。
それが仇となり、納品間近で仕様について「言った・言わない」でモメることになり、打ち合わせ中は意気投合して仲良くさせていただいていた担当者が一切連絡を取れなくなり、クライアント側の法務担当より、要望と違うため、残金は払えないと突然言われ、議事録がないため、その証拠や正当性を主張できなかった。
最終的に残金は回収できましたが、人間不信となり、怖くて打ち合わせが出来なくなるほどにまで病みました。

運用までイメージさせる

まだSNSというものが出始めたときに、「自社のSNSサービスを作ってほしい」という依頼に対し、ペルソナまで作成し、SNSサイトを構築しましたが、納品後に、担当者さんから「ところでSNSってなんですか?何をすればいいんですか?」という話になって、結局使われないものになってしまったことがあります。必ず、これを作ったあとの運用イメージまで話しをしておきましょう(そのためのヒアリングシートでもあります)。

横文字を嫌います。

業界外の方ですと、横文字が出た瞬間に嫌気がさしたり、耳にふたをします。世代もありますが(感覚的なものですが1976年生まれが19歳のときにWindows95が発売され、インターネットが普及し始めました。それより前に社会人になっているか、学生だったかでPCに対しての感覚や用語に対してのハードルの高さが違う気がします)。
理解しようとか学ぼうとしてくれるのはごく一部の方です。できるだけ該当する日本語で説明するか、例え話を用いてわかりやすい説明を心がけましょう。

相手は素人

よくも悪くも相手は素人さんです。
そのため、ご要望といえどもクライアントの言う通りに作ってるととんでもなくおかしなモノになることもあります。
システム的にもそうですが、デザイン的にもそうです。
例えば、機械メーカーのWEBサイトの構築時にトップページのキービジュアルを決めよう、と。
そこで代理店さんの言った一言は「社長の奥さんが胡蝶蘭好きだから胡蝶蘭入れて」と。

機械メーカーさんですから、何を見せたいのかといえば、当然自社の技術力や製品です。その横に胡蝶蘭を入れてほしい、と。でないと「見せられない」といわれ仕方なく入れましたが、案の定何のサイトかわからないサイトになりました。
デザインには意味があります。それを踏まえたうえで、また実際に使うユーザーのことを考えた設計やデザインを設定しましょう。

制作業界やWEBの常識は通用しません。

CMSの導入の際、「記事を生成出来る」という文書を見て「記事が自動生成される」と思ったクライアントさんもいます。
「なんで、この部分は空欄なの?」という話しに始まり、「え?自分で書くの?」とご理解いただくまでに30分費やしたこともあります。
念じたらコンテンツが生成されるとでも思ったのか?と。

簡単に判断しない

打ち合わせの場ではシステムやデザイン、戦略、いろんな話が飛び交います。
自分の知識で把握している範囲であればその場での回答も大丈夫ですが、金額、納期、技術可否、確認事項などを曖昧に返答するのは避けたほうがいいでしょう。
現場の状況も確認せずに軽い気持ちで納期と金額を決めて、あとで細かい仕様の話をした結果、そんな日数で納品できない、そんな予算では制作できない、なんてことはよくありますし、クライアントからの信用も、現場からの信用も失います。

曖昧な回答をしても先方からしたらプロの回答になるわけです。
そこで、確認もしないまま適当に答えてしまうと出来もしない事を約束したり、軽い気持ちでいった一言がフィックスされたり、懸念事項もあってじつは落とし穴があったなどもありますので、一度持ち帰らせていただきます、というひとことを言えるようになりましょう。

説得よりも「納得」させる。

説得というとどうにも相手に「我慢」を強いるみたいで、説得後にはお互いに感情にしこりが残るというかどうにもマイナスなイメージが付きまといます。
お互いに後味が悪いというか、説得側のみにメリットがある、というか。納得はお互いにプラスというか、お互いがお互いにメリットを感じる状態で手を組める、というイメージがあります。感情的にスッキリしてるといいいますか。

では、相手にどう納得してもらうのか?
僕の場合は「何が本当のメリットなのかを理解してもらう」ことです。
この場合メリットはその案件/クライアントによって様々ですが、本質として「結果的に相手が喜ぶ結果になればいい」ということです。

事例(ただしWEBではありませんが)

実際に起きた事例(偶然ですが)としては、以前、キャンペーンのDMの制作を部数10000部で、お店の宣伝+クーポンという内容の依頼を受けたことがあります。このとき、クライアントは制作代(刷り代も含んで)の25万という金額が少し高いからもう少し安い紙(薄い)でやってみたらどうだろう?と相談を受けました。

僕としては別にどちらでもよかったんですが、今回の「DMの目的」は宣伝+イメージ転換+サービスの広報=来客数の増加であったので、「紙質を下げて薄くすると確かに金額は下がりますけど、広告としての価値も下がるんじゃないかと思います。例えばペラペラの紙で安っぽい作りにすると簡単にゴミ箱に捨てませんか?僕は自宅のポストに入ってる安っぽいチラシはすぐ捨てます。逆にちょっと手の込んだ作りとか厚めの紙使って立派なものを作った方が広告としての価値はあるんじゃないでしょうか?僕だったらすぐ捨てるのはなんかもったいなくて、見るなり、取っておいたりしちゃいますけど。オーナーの場合はどうですか?」と話をしました。

特に金額の維持とかを意識したわけでなく、もらったお客さん(エンドユーザー)の立場での視点を伝えたところ、「その通りだね」ということでそのまま受注することになりました。
結果として10000部/25万で来客数はそのキャンペーン期間中で100人超え、クライアントの業種は美容院だったんですけどカットのみで4000円としても40万の売上です。

女性客がメインですので客単価4000円は超えていると思います。
DM代や人件費を抜いても利益が結構出たようで喜ばれてました。今までにやったDMキャンペーンでも最高の来場数、利益になった、ということで。もちろんその美容院のサービス内容や技術も良かったんでしょうし、もしかしたら紙を薄くしても同じ結果が出たのかもしれませんが。美容院とかは「リピート」されやすいので固定客を増やせたのは大きいと思います。

結果としてこの「もらったお客さんの視点」の話がクロージングとなったわけですが、お互いに納得のいった状況で非常にスムーズに仕事が進みました。
「どうすることが相手にとって本当のメリットなのか?」を考え、伝えた結果です。
クライアントのメリットと自社のメリットを考えおたがいに納得のいく状態にして気持ちよく仕事がしたいだけです。そのためにもクロージングはとても重要な過程と僕は認識しています。

丸投げの代理店さん

丸投げタイプのWEBを詳しく知らない年配の個人営業の代理店さんがみえました。
その方はクライアントの社長の意見しか聞かず(まぁ、ある意味正解ですけど)、クライアントの社員には一切意見を聞かない、という方でして、WEBサイトの作成を依頼してきましたが、実際にディレクションするのは僕で、現場の社員の方々にヒアリングもするように言われていたので、ヒアリングを実施しました。すると、代理店と現場の社員の方々で言ってることがズレてしまい、制作するにも出来なくなりました(コンテンツ内容も違えば、グループ全体のサイトにするのか、エステのサイトにするのかで板挟み)。

僕としては現場の意見を優先して進めようとしましたが、その行動が代理店さんの逆鱗にふれ、毎日1時間ずつクレームの電話が続きました。制作止めてるのに(代理店さんの人間性の問題も・・・)。
この時の失敗は

  • 代理店さんの性格を理解していなかった
  • 議事録がなかった。
  • 僕が出すぎたマネをした。

という点でした。
この仕事に関しては、この先必ず事故るのが目に見えてわかったので、こちらからお断りをさせていただきました。

最期に

以上、ディレクターやフロント業務をやってきた経験やその中で培ってきた僕なりの案件を回すやり方です。
細かいこと書けばもっとありますけどね。僕はとりあえずやってみる、ばかりでとかく失敗が多いです。そこから次はこうしよう、ああしようとやってきたわけですが、この長文・駄文を読んで頂いた方には、僕がやってきた失敗なんかはしてほしくないわけです。
みなさんのより良いWEB制作LIFEを願っております。

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